水害ボランティアで役立った道具の紹介

2018年7月、西日本各地を襲った豪雨災害に対して、沢山の県や市町村で災害ボランティアセンターが立ち上がりました。最新情報は「全社協 被災地支援・災害ボランティア情報」サイトで確認してください。

これまでボランティアチーム援人は、茨城県常総市、岩手県岩泉町、福岡県朝倉市などさまざまな水害被災地にお手伝いに行きました。その経験を通じて、「災害ボラセンには置いてない(または数が少ない)ことが多いが、持って行って役に立ったと実感した道具」を紹介したいと思います。

道具を持って行かなくてもボランティアはできます(安心してください)。しかし今回のような大規模災害では、ボラセンの道具は不足しがちです。また、これらの道具があればより「効率的に」「きめ細やかな」お手伝いができるのです。

各地で沢山の人が困っています。災害ボランティアは普通の生活ができる人なら誰でもできます。経験のない人も、ぜひ一歩を踏み出してみましょう。そして余裕があれば、ここで紹介する道具を持って行くことを検討してください。

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★=持って行くと特に役立つもの

【1. チリトリ】

家屋が床上・床下浸水してしまうと、床下に土砂も入るため「床下泥出し」作業が必要になります(泥を取り、十分に乾燥させ、消毒をしないと木材の腐食やかびの発生などが起こってしまうため)。床下の広さや泥の状態にもよりますが、チリトリは泥をかき取ったり、泥を乗せて外部に運び出すリレーなどに役立ちます。壊れやすいので取っ手部分が丈夫なものを選んでください。

【2. 不織布つなぎ】

特に床下に潜る際には、汚れ対策や服がめくれる煩わしさ解消のため、つなぎが便利です。不織布つなぎはホームセンターなどで500円ぐらいで入手できます。

【★3. マスカー ★4. 養生テープ】

十分な養生(汚れを防ぐための措置)をせずに土足で家に出入りすると、床材を傷めたり、汚れを擦り込んでしまったりすることが多いのです。そうなると、家主の方も後で掃除が大変です。マスカーや養生テープは、残念ながら災害ボラセンに備蓄してあるケースが少ないため、ぜひ持参するといいでしょう(使い方はインターネットで調べてください)。

【★5. 移植ゴテ】

災害ボラセンには小さなシャベルや「十能」が置いてあるケースがありますが、手元で泥をかき取るには「移植ゴテ」が効率的です。ホームセンターの園芸コーナーなどにあります。

【★6. 半月ホー(伸縮式)】

先端が半月状になった「ホー(洋風クワ)」は、床下泥出しで一番役に立つお勧め道具です。伸縮式であれば、狭い床下で長さを随時変えながら広い範囲の泥を取ることができます。

【7. ブラシ】

床板、床下材(大引・根太)などにこびりついた泥、狭い部分に入り込んだ泥などを取るために使えます。

【8. スクレーパー】

床板、床下材(大引・根太)などについた泥、狭い部分に入り込んだ泥などを削ぎ取るように掃除できます。

【9. テミ(ガルバリウム)】

災害ボランティアでは泥や被災財を集めるのに「テミ(プラ)」がよく使われます。しかしプラのテミは強度がなく、泥などを満載すると割れることが多いのです。援人では、より丈夫なガルバリウム製テミを使っています。大きく重さもあるので、車で行く際などに持参するといいでしょう。

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